最近、給与改善いわゆる賃上げの話題が多くなっています。
実際、大手企業の賃上げ報道はされていますし、街中のアルバイト募集欄にある時給も以前に比べるとかなり高額になっています。
ただ、給料が上がることは素晴らしいことですが、表面だけを見ていてはいけません。
この記事では、賃上げについて書いていきます。
賃上げの現状
まずは、日本における賃上げの現状から確認していきましょう。
一般的に、賃上げは「労働力市場の競争」で生まれていくのが良いでしょうが、ここ最近の賃上げはそういう流れではありません。
政府の賃上げ政策
ここ最近の賃上げのそもそもの原因は、やはり政府の政策が原因だと思われます。
政府は給与改善を促すために、賃上げのための政策を実施しています。
しかし、政府の取り組みだけで給料が上がるわけではありません。
労働市場の動向
労働市場の状況も給与に影響を与えます。
政策だからといって、どの企業も賃上げできるわけではありません。
需要と供給のバランスや産業の成長などが給料に反映される要素となりますので、全ての企業が賃上げできていないというのが現状になります。
労働者の賃金不平等
そのため、給料の不平等も給与改善の課題といえます。
会社の規模はもちろん、一部の職種や業界では高い給与が支払われている一方で、他の労働者は低い給料に苦しんでいる現状もあります。
社会的な格差の是正が求められています。
日本の現状
日本に住んでいる限り、日本の現状を理解した上で物事を考えていかねばなりません。
今回の賃上げと、日本の現状を絡めてまとめてみます。
日本の給与水準
日本の給与水準は他の先進国に比べて低いのが現状です。
今回の賃上げのように給料が上がっても、まだまだ改善の余地があると言えます。
大幅に給料が上がった企業もありますが、現状維持の企業もあります。
全体的な底上げが必要と言えます。
物価のインフレによる生活費の上昇
物価の上昇は生活費に直結します。
労働者の給料が増えれば、物価は上げざるを得ません。
例えば、喫茶店のウェイターの給料が上がれば、その分コーヒー1杯の値段を上げなければ成り立たないのは、少し想像すれば分かることだと思います。
つまり、給料が上がっても、物価が上がれば生活費の負担は増えてしまうということです。
年収と生活満足度の関係
必ずしも年収が上がれば生活満足度も上がるわけではありません。
お金だけでなく、働き方や生活環境も重要な要素ですが、ここではそもそもそんな話ではないのです。
人件費が増加すると、同じように、もしくはそれ以上に物価は上昇していきます。
つまり、賃上げしたとしても生活の質の向上は見込めないと考えた方が正しいです。
アルバイトの時給UPとインボイス制度
アルバイトの時給UPやインボイス制度についても触れておきましょう。
アルバイトの時給が増えている現状がありますが、都会や人が不足している業種では、平均額を大きく上回る時給の募集があります。
ちなみに、東京のマクドナルドで時給1600円超の看板を見かけました。
このようにアルバイトが高時給になっていくと、正社員ではない生き方を選ぶ人が増えるでしょう。
フリーランスとしての生き方を選択した人を苦しめるのが、インボイス制度です。
賃上げしても楽観視できない理由
賃上げしている企業にお勤めの方も、決して楽観視はしないでください。
そうでない企業にお勤めの方は、早急に対策を取るべき時期にきていると思います。
物価の上昇が止まらない
物価の上昇が続いていて、コロナやウクライナ危機による一時的な物価上昇と考える人も多いと思いますが、間違いなく今後も物価上昇し続けると言えます。
なぜなら前述した通りで、労働者の給料が増えると、モノの価格が上がるからです。
つまり、賃上げし続けるということは、物価上昇も確実にし続けるということになります。
生活水準が変わらない
賃上げで給与が増えたとしても、生活費や固定費の増加により、給与の増加効果が相殺されることが考えられます。
つまり、生活水準は変わらないのです。
また、賃上げしていない企業に勤めている人は、生活水準がどんどん下がっていきます。
今苦しい人は、将来においてはもっと苦しくなっていくのが予想されます。
日本円の相対価値が下がっている
日本円の相対価値が下がっていることも給与改善の課題です。
円安が進むと、物価や輸入品の価格が上がり、消費者の負担が増えます。
政府が円安をすすめていますので、間違いなく負担は大きくなるでしょう。
年金制度の崩壊
将来、もらえる年金額は減るのが間違いない状況ですが、現実は単なる額面だけの問題ではありません。
上述の通り、円の価値は下がっていきますので、額面上の年金額は変わらなくても、その年金額で過ごせる生活は大きく変わってくるでしょう。
例えば今20万の年金をもらっている人も、将来的には今の10万円分の価値しかない20万円かもしれないということです。
まとめ
給料が増えるのは嬉しいことですが、決して楽観視してはいけません。
生活が変わらないのは普段過ごしてきていて、誰もがお分かりのことかと思います。
だからこそ、政府や企業に頼らない収入を作っていく必要があるのです。
副業・ビジネスまではできない方でも、在宅のお小遣い稼ぎだったらやれる人もいるでしょう。
やれることからコツコツ新たな収入作りをしていきましょう。
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